鷲野染工場の会社概要

HISTORY

不惑の工場主が発心の一年生
息のような職工四人を連れ青年学校で人間再教育


"人間は誰でも勉強せねば駄目だ、勉強して円満なる常識を持たねば人生に落伍する"という気持から健気にも、身は四十数名の職人を雇っている程の堂々たる友禅工場主でありながら目まぐるしい生活の余暇を割いて職人四名と共に一からやり直すべしと青年学校に入学した感心な人がある 四月上旬から年頃の生徒数人を連れ一乗寺電停附近から二十町余もある市立修学院青年学校に通っている青年学校生徒にしては年の行き過ぎた中年男があり人々の注目の的となり街に噂の種となっていたがこの中年男こそ左京区一乗寺大原田町三友禅業鷲野匡純氏(四〇)その人である 鷲野氏は三重県桑名郡長島村の生れで嘗ては海の守護神として軍艦伊勢、常盤等に乗組み荒波蹴破る丈夫だったが大正十一年退役と同時に友禅染業見習工として就職し、辛酸をなめること十年、氏が三十四歳の時独立してささやかながらも工場を造り六年後の現在では四十数名の職工を雇っているほど堂々たる友禅染工塲の工場主としておさまってはいるが徹底的独立独歩の人で円満なる常識を養うためには勉強せねば駄目だという建前から年齢の差から来る人目など恥とも思わず固く決するところあり息子のような職工原田政造(一七)澤田忠久(一六)磯野敏夫(一六)伊藤三郎(一九)の四人ととともに今春四月開校と同時に修学院青年学校に入学したもので 二十町余の往復は徒歩で雨の日も風の日も休んだことがないという熱心ぶりで最初嘲笑の眼で見ていた二十歳前後の生徒達もその熱心さと真面目さに感じ今は打って変って心から"我等のおっさん"として敬い慕っているとか、胸のすくような快い話題として附近一帯の評判となっている

昭和11年5月22日(金)京都日出新聞

京都新聞写真

会社年表図

COMPANY

会社名 ㈲鷲野染工場
代表取締役 鷲野城克一(誠一) 
創業 昭和42年(1967年)7月27日
資本金 450万円
事業内容 染色加工(服地、傘地、資材等)
本社所在地 京都府京都市左京区一乗寺大新開町43
電話番号 075-721-5611
ファックス番号 075-721-5416

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